トーハツマリーン株式会社は、船舶・モーターボート用エンジンである船外機の製造メーカーです。1988年2月に、技術と伝統を誇るトーハツ株式会社と米国ブランズウィック社との合弁会社として設立されました。
長野県駒ヶ根市の工場は、需要の増大や環境対応型エンジンの生産、効率化推進を背景に、2005年1月に生産を開始しました。以来、最新の加工・組立・塗装技術を集約し、一貫生産体制を実現。さらに、もの造りの原点である納期・品質・コストを改善し続けたことにより、その生産能力は世界需要の5分の1に達しており、船外機の単一工場として世界トップの生産台数を誇ります。
部品の調達リスクを軽減するために国内・海外200社以上の供給業者さまより部品を調達しています。商品の安定供給に努め、お客さまに満足いただける製品を届けるため、供給業者さまと連携し、計画サイクルのスピードアップ等、日々改善を続けています。
船外機には非常に高い信頼性と耐久性が要求されます。そのため材質の多くはアルミや鉄といった耐久性の優れた素材を採用しています。1/1000mm単位の精度を要求する加工を技術・ノウハウをもって実現しています。精度が低いとオイルミストが発生したり、切りくずが飛散します。当社の加工精度の高さにより「床が油で汚れない工場」を実現し、作業環境悪化の問題を改善します。
船外機は海水や淡水で使用され、外気にもさらされるため、耐候性や耐腐食性に優れた塗装品質が要求されます。当社の厳しい塗装テストに多くの年月を掛け検証したり、海外の厳しい環境化でモニターテストを実施することで、過酷な状況でも耐えうる塗装品質を担保しています。
当社は、加工から高効率の組立、運転試験、整備までの全工程を一貫生産にて行う、いわゆるストリームライン生産を行うことにより、船外機工場で世界トップの生産台数を実現しました。熟練された組立員により工程内の品質の作り込みも実現。組み立て終了後には船外機を一台一台、実際に実験水槽に入れて検査を行います。厳しい検査項目をクリアした製品だけが梱包、納品されます。
安全管理については従業員の自主的な取り組みである安全パトロールのほか、専門的に管理する組織として独自の「安全衛生委員会」を設置しています。労使一体となった報告会を実施し、作業の安全性確保、事故ゼロに向けた取り組みを討議します。
お客さまの要求する品物を良質な状態でより早く提供できるようにする品質管理。
現場においてはもの造りの基本である5Sと当社独自の活動であるTSC活動をベースに、あらゆる改善を全員で取り組んでいます。
職場環境の継続的な改善を目的として、当社では5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を実践しています。
また、全社員による一斉清掃を実施し、職場環境改善をきっかけとした問題の可視化を行い、生産活動の効率化につなげています。
一つのテーマのもと、グループで問題解決、課題達成の手法を勉強しながら、積極的に解決し、職場を良くするとともに自分や周りのメンバーの能力を高めて行く活動です。
活動を通じていろいろな問題や課題に積極的に取り組むことで自己啓発や相互啓発を行い、能力を発揮しよう。
また活動をつうじてQCストーリー・QC手法を学び、問題の分析や解決のための能力を身につけよう。
職場の仲間と協力して活動をしていくことで職場をより明るく楽しいものにしていこう。
活動を通じて、みんなで良く話し合い、お互いの意見を尊重しあえるような職場にしよう。